木下けい子【幾千の夜】年の差幼なじみ愛 おすすめ特選BLコミックス!

お隣同士の2人、離れても惹かれ合う姿に自然と涙がこぼれてしまう。。。そんなボーイズラブ漫画です。

木下けい子さんの作品の中でも読み返す回数がTOPなコミックスの紹介です!3巻の長編だからこそなのか・・・この2人の気持ちが通じ合うまでの流れがものすごく好きです。
そして思春期ならではの葛藤や苦悩もあり、読んでいてちょっと切なく、ちょっともどかしく・・・そして最後はすごくハッピーになれるそんな作品ではないかと思います。

幾千の夜:コミックス&電子書籍情報


木下けい子/大洋図書/2009年11月16日(紙初版)
 絵柄  ★★★☆☆
 ストーリー  ★★★★★
あまあま  ★★☆☆☆
 切ない  ★★★★★
5 一途・ピュア

幾千の夜はどんなストーリー?

厳しい父親のもと育った宙には、とても大切な人がいた。隣の家に住む年上の幼なじみ、哲弥だ。嬉しいことがあった日も、悲しいことがあった日も、どんなときもそばにいてくれた。でも、宙が成長するにつれ、ふたりの時間は変わり始める。宙が哲弥を意識し始めたとき、哲也もまた宙に抱いている欲望に気づいてしまう……。宙は俺が守る、そう誓ったはずなのに──。甘く切ない恋の物語!

哲弥:(攻)宙の幼なじみ。宙に対する自分への気持ちに気が付き次第に避け始める。

宙 :(受)哲弥に特別な感情はあるものの、それが何なのかわからずにいた。純粋な子。

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木下けい子【幾千の夜】の感想は続きから読んでくださいね。感想にはネタバレ含みますのでご注意を。

またまた幼なじみモノです。私の大好物なのできっとこのブログの中でも幼なじみモノはすごく比率高くなるのでは???と思っています。幼なじみモノって過去のストーリーが必ずといっていいほど過去のストーリーが入ってくるのでそういうのが好きなんですね。
現実的には幼馴染と結ばれる~なんていうのはものすっごく少ないと思うのです。だからこそあこがれるというのもあるのだと思います。そこは自分が考える最高の純愛であり一途愛だと思っているからかもしれません・・・。

幾千の夜の見どころポイント

1巻~3巻それぞれに面白さがあります。1巻は哲弥高校生、宙中学生。この思春期の時に2人の関係性の変化が出始めます。最初は純粋な庇護欲だけだったのかもしれません。ですが次第にそれが性的なものへと変化していきます。このあたりは思春期特有の悩みと言いましょうか・・・自分を慕ってくれる子を性的な目で見てしまっている自分への嫌悪、だけれど目の前にいればセーブが利かないといった感じで徐々に哲弥は宙と距離を置こうとします。

そして離れた2巻。大学生の哲弥、高校生の宙。宙はずっと特別は哲弥だけでしたが、ここで哲弥には彼女ができてしまいます。それでもこの2巻では宙と宙の父親がうまくいかなくて哲弥のところを頼り、一緒に生活をするようになります。彼女がいるのですが哲弥もまた宙への気持ちが再燃してしまい、2人は結ばれるのがこの2巻。2巻は2人がラブラブな場面が多かったように思えます。

順調のように見えた2人ですが、ここで大きな溝が生まれてしまいます。「守りたい」と強く思う哲弥とは反対に、対等になるために頑張ろうとする宙。自分が守ると決め必死にバイトをする哲弥に、自分がいたら哲弥の人生が台無しになると宙は感じてしまいます。そして守られてばかりの自分ではだめだと哲弥との別れを選び別々の道へ。。。

3巻では二人とも社会人になってからの再会が描かれていて、やっと宙の中でもきちっと固まった哲弥への想いが再確認できた巻になっています。3巻では、再会した後に追いかける宙と2巻で登場した彼女とよりを戻そうとした哲弥がいます。自分をもう必要としてはいないと思った哲弥が中盤まではなかなか宙のことが受け入れられなくてハラハラドキドキ・・・。

ですが、気持ちを確かめあった2人は本当に幸せなラストへと向かっていきます。

哲弥の葛藤

1巻でのこの哲弥の葛藤はあるあるですね。最初は本当に厳しい父親にいつも叱られている頼りない宙を守りたかっただけかもしれません。ですが成長するにつれ、宙との絡みを夢にまで見てしまうようになる哲弥。。。こういうのはやっぱり見てしまった後は自己嫌悪なのでしょうね。次第に宙と距離を置こうとしてしまいます。

宙は宙で、ちょっと抜けているようなところがあるのでそういう哲弥の気持ちなど知る由もなく・・・。

「僕の薄いんだ」「見せて」にはちょっと哲弥がかわいそうになりましたネ(´;ω;`) 純粋な悪魔と言いましょうか(笑)

そして哲弥はこのままではいけないと思い大学は自宅から通うのではなく一人暮らしを始めます。2人は別れる電車のプラットホーム・・・なんだか印象的でした。

哲弥の決心はこのあたりはあまり宙には伝わっていなかったのかもしれませんね。

守りたい VS 自分でやっていける

2巻は本当にこれが焦点でしたね・・・。うまくいってたはずの2人。これはきっと宙が純粋に哲弥に守られている事にあまり疑問を持たずに過ごしてきたからだと思うんです。それは宙が幼かったというのもありますし、哲弥自身もそれが嬉しかったのではないでしょうか。

ですが2巻では宙はもう高校生。大学生の哲弥は就活が迫っているというのに自分のためにバイト三昧だということを知らされます。
自立していきたいと思うようになっていた宙には、この哲弥の行動は自分がまだ子供だとおもっているからなのか?というみじめな気持ちにさせるものだったのかもしれません。

自分がいるために哲弥が就職活動できなかったら・・・そう思うと自分の存在自体が哲弥にとってはマイナスだと。

てっちゃんのこと好きだけど こんなの絶対に違う

ここら辺は宙の大きな成長なのではないでしょうか。守られてばかりの自分では哲弥にはふさわしくない、そう思ってのセリフなのかもしれませんね。

宙は自分のためにも、哲弥のためにも別れる事を選んだのでしょうね。どっちの言い分もわかるので本当に切なくなった場面です。
これはもしかしたら年の差のある幼なじみだからこその問題なのかもしれませんね・・・。

小さいころから弱そうでいつも叩かれていた宙を守りたいと思う哲弥の気持ちは大きくなったからといってそう変わるものではないと思うんです。いつまでたってもかわいい宙のままですからね。ですが2巻ではその宙が成長し、いろいろな事を考えるようになったのです・・・。
同じように成長を見届ける事が出来たのならばきっと別れを選択することはなかったのかもしれない。だけれど哲弥は人一倍庇護欲が強く、そして独占欲がつよいのだと感じました。

宙同様に、哲弥自身もここは成長していかなければいけないのですよね。必要な別れだったと思います。
いつまでも子供の頃のままではいられないですからね。哲弥自身も過去を後悔しないためには宙の決断は良かったと思いました。。。

本当は宙の方が一途だったのかもしれない

1巻から3巻まで通して、哲弥の気持ちの重さと言いますか・・・深さが際立っています。ですが私は思うのですよね。この作品、本当は宙の方が一途だったなぁと。
哲弥はなんだかんだで逃げ道を作って、気を紛らわして生活してましたからね・・・。

哲弥ばバイだったんだぁ~と最初読んだときには彼女の存在にがっかりしたのを覚えています(;’∀’)

その点、宙は自分の気持ちに気が付くまでは長かったですが心の中にはいつも哲弥がいましたね。別れたからと言って大事な人がいると堂々と言える宙。
それに引き換え・・・・・哲弥はまた元カノと・・・・本当に元カノも2度ふる羽目になったし哲弥の行動はしっかりして!!!と思わずにはいられませんでした(笑)

3巻は・・・社会人になった2人の再会からまた結ばれるまでが描いてありますが、宙の健気なところが際立っていたように思います。1巻から3巻通して本当に柔らかい雰囲気の子でしたね宙!このあたりは本当に木下けい子さんのキャラ設定が一貫していて素晴らしい!と思います。
哲弥は庇護欲が強くて独占欲も強いのが1巻からもわかりますし、それは大人になって再会したからといって急には変わったりはしていません。こういうのが読んでいて伝わってくるし面白いところだと思います。

答えは簡単な事だった

遠回りした2人ですが気持ちを確かめあったとき、「どうしたらてっちゃんとずっと手をつないでいられるか?」と考えてたと宙は言います。そして手を離さなければいいんだというのがやっとわかったと。そうですね、3巻んでやっと2人なりの答えがでたのかなぁとここで思いました。

最初は哲弥から手を放し、2巻では宙が・・・3巻で出た答えは「手は離さなければずっとつないでいられる」です。簡単な事なのですがこれは遠回りしてきた2人だからこその答えなのかもしれません。離れても離れてもまたつながりたくなる2人。。。それなら離れなければいいんですね!

私としては・・・別れたプラットホーム(1巻)で手を放した哲弥が3巻でまたプラットホームにいる宙の手を取り引き留めるこの描写が大好きです!つかもうとしなければつかめないものもあるんだなということが伝わってきました・・・。

そして~幾千のキスはもうご褒美ですね!!!ありがとうございます!です。描き下ろしは地味に萌えさせていただきました。哲弥の元カノさん・・・いい相談相手になっているのだなぁと(笑)この元カノさんがすごくいい人でしたね。。。。

まとめ

3巻あると本当に読み応えがありましたね。1巻・2巻・3巻とそれぞれが成長しているのもまた好きです。1巻からだと・・・何年経っているのでしょうね?
7.8年は経ってそうです。その間の事が3巻で読めて本当に楽しかったです。

切ないなぁと思うところもあるけれど、本当にそれは幾千のキス(描き下ろしの前の話)で帳消しですね!!!あれは本当にすごくいいです(n´ω`n)
いつまでたっても心の狭いてっちゃん(笑)やっぱり木下けい子さんの作り出すキャラたち・・・すごく好きです。

ということで感想でした!

今回は1巻から3巻通して感想を書きました。Renta!さんではまとめ買いがちょっとお得になっていますので気になる方はチェックしてみてくださいね!

2 件のコメント

  • ecruさんお返事です!
    おはようございます~。ecruさんも幾千の夜は既読済みでしたか(o^―^o)この作品が大好きで定期的に読みたくなります。
    木下けい子さんの作品は本当に定期的に読みたくなる不思議な作品が多いです!
    「プラットホーム」よかったですよね★本当にあの時の哲弥の必死さ。そしてそれに対して焦ることなく気持ちを伝える宙の対応も(n*´ω`*n)
    描き下ろしは・・・ふふふですよね。「あっそ」のあの2人がおかしくて。ほんと描き下ろしも毎回面白くて大好きです!

  • 『幾千の夜』は表紙がとても綺麗で、素敵だなーといつも思います。
    横に座っているふたりが、抱きしめ見つめ合い、手をつないでキスをする。
    タイトルとストーリーにマッチしていて、胸がキュンとなります♪
    イラストや描き下ろし、ストーリーに出てくるショタ哲弥とショタ宙がとても可愛くて。
    こちらもまた胸がキュンとなります♪
    藤雪さんが『本当は宙の方が一途だったのかもしれない』と書かれていましたが、
    私もそう思いました。
    女子コーセーに「僕には大事な人がいるので 他の誰ともおつきあいとかはできないです」とはっきり言った宙。
    一途だし、男前だなーと思いました。
    それに比べて、てっちゃん。
    宙を忘れるために由衣と付き合うなんて…。
    由衣がとってもいい子だったから、余計にね…「もう!てっちゃん(怒)」って感じです。
    「早く追いかけなよ!一生後悔するから」と言ってくれた由衣は女神です(笑)。
    プラットホームのシーンは感動しました!
    息を切らし、汗をかきながら、「行くな!!」と言ったてっちゃん。
    なかなか男前でした(笑)。
    でも、宙の方が一枚も二枚も上手で、ずっとてっちゃんと手をつないでいられる答えを見つけていましたよね…「俺が放さなきゃいいんだって」。
    「ずっとてっちゃんだけが好きだよ」の言葉も感動しました。
    これまでも、これからも、ずっとそうなんでしょうね♪
    『幾千のキス』は宙がとても積極的でびっくりしました。
    木下先生、ありがとうございます!って感じでした(笑)。
    描き下ろしはふたりの日常が垣間見えて楽しかったです。
    文句じゃなくのろけですよね!
    リョーちんと由衣の面倒くさそうな「あっそ お幸せにィ」が笑えました♪

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