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BLコミック感想

毬田ユズ『二度目の男』バツイチ子持ちの大切なもの。一途なBLマンガ感想

どの作品を読んで気に入ったかを忘れてしまったのですが、面白いなぁと思って読み漁った作家さん。毬田ユズさんです。

結構作品数があります!さらっと読める作品が多く、きゅんとなるストーリー展開なので気に入っています。(※作品のあたりはずれは正直あります。)

今回はその中でもバツイチ子持ちさんと同僚くんのストーリー。

二度目の男/コミックス情報

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■著者:毬田ユズ
■出版社:エンターブレイン
■発売日(紙):エンターブレイン
■価格(アマゾン):734円

夢で情事をみるくらい――
サラリーマンの遠藤は、先輩の西尾に憧れを抱いていた。そんなある日、西尾に5歳の娘・夏美がいること知る。夏美に懐かれた遠藤は度々、西尾の家に赴くようになる。彼のことを先輩としか思っていなかった遠藤だったが、その気持ちに変化が起こり――。
描き下ろしも収録!

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[voice icon="/wp-content/uploads/2016/12/bat37.png" name="藤雪" type="l"]

社会人BL バツイチ子持ち 2作品収録

子持ちの葛藤 一途できゅん 子供がかわいい[/voice]

4 一途

二度目のオトコ/主な登場人物

遠藤(攻):会社の後輩。先輩西尾に憧れていたが自分の中の違う感情にも気づく。まっすぐで頑固者。
西尾(受):会社の先輩。バツイチ子持ちだがバイ。子供を大切に思っている。

夏美ちゃん:西尾の子供でしっかり者。遠藤に懐いている。

遠藤のまっすぐで一途なところにキュンとなるストーリー

今回のみどころは、やはり『バツイチ子持ち』という設定。子供がいるからこその考え方や葛藤などがよく表現されていたなぁと思います。

この2人が進展したのは、やはり子供の夏美ちゃんの存在が大きいのかなと思います。夏美ちゃんの存在があって葛藤などはあったかもしれないけれど、夏美ちゃんがいたからこそこの2人がくっついたとも思える展開はワタシ的には(`・ω・´)b。

どうしてもね、この子持ちという設定で子供が足かせになってはいけないと思うんです。それも全部含めてのストーリー展開でなくては。だからこそ、夏美ちゃんのかわいらしさなどは読みながらキュンキュンします。

ただねぇ・・・夏美ちゃんが行方不明になったエピは設定的ににんん???と思うところはちらほらありました。
幼稚園側が、子供が鍵を持っているからと勝手にバスに乗せたり降ろしたりというのは・・・ないと思うんですよね・・・・これは・・・幼稚園側の大変な失態では?と(;'∀')
まぁここら辺は漫画なのでね。んんんん????と思うけれどさらっと流します(笑)

この作品で一番好きなのは、やっぱり遠藤の2人に対する接し方かな。
ぐいぐい行くわけでもなく、遠藤自身も自分の気持ちもあるけれどきちんと色々な人の気持ちもくみ取れる人物だったと思う。夏美ちゃんの言いたい事をくみ取って対応してあげられたり、頑固モノというのはあるけれど、遠藤の場合は気持ちの良い頑固さだったなと!

この作品でもったいないなぁと思ったのは、もう少し遠藤が西尾さんの事を好きになった過程を掘り下げてほしかったなぁと。

(あぁ俺 西尾さんが好きなんだ)

にたどり着くまでがすっごく早かった・・・。もうちょっと気が付くまでの気持ちの揺れが描かれていたらもっと面白かったかもしれない。告白も早かったからここがもう少し感情移入できるような展開だったらなぁとは思いました。憧れが好きに変わるこの部分に萌えを感じるのですヨ・・・(n´ω`n)そこが知りたいんです!!!

自分の気持ちか子供かの葛藤

やっぱりね、バツイチ子持ちになると色々と勢いや自分の気持ちで突っ走れないところもあるのかなと思う。
特にマイノリティなところではね。。。

この作品では、色々な背景があってそれでも西尾さんが遠藤の手を取りたいと思った気持ちがすごく伝わってきたと思います。

私が一番好きな場面はね、夏美ちゃんがパパに謝ると言って会社に行こうとするのですが迷子になってしまいます。(幼稚園から一人で帰ったという???な設定と繋がっていますが(;'∀'))西尾さんは夏美ちゃんがいなくなったことで気が動転してしまうんです。

そんな彼が頼りにしたのはやっぱり遠藤。

遠藤は先に夏美ちゃんをみつけるのですよね。そして急いで迎えに来た西尾さんの汗をハンカチで拭いてあげるシーンがあります。

「風邪ひきますよ」「早く帰りましょう」

そう優しく言う遠藤に

「・・・・おう」

と答える西尾さんのカットがすっごくすっごく好き。

遠藤の優しく包み込むような顔もいいですが、あれだけ気が動転していた西尾さんの安心したような顔が凄く印象的なんですよ。

それでも西尾さんは遠藤さんと一緒になることは葛藤するのですよね。

夏美ちゃんが一番大切だから。

そういう事も全部含めて遠藤は隣にいたいと言うんです。

「だから俺を夏美ちゃんの次の一番にしてください」

これって2番じゃないところがいいなぁと。

次の一番って要は二番の事なんだろうなぁって思うけれど、言葉のマジックですよね!次の一番にしてほしいっていうのがなんだがズシリと来ました。

頑固でまっすぐに気持を伝えてくる遠藤の気持ちを西尾さんは受け取るのですが、この時の涙がなんとも言えないくらいに胸に残ります。

これを踏まえての描き下ろしの『二回目のフタリ』は良かった!!!きちんと夏美ちゃんの次ではなくって一番になっているではないですか!!!西尾さんにとっては夏美ちゃんが一番なのは変わりないけれど、遠藤もしっかり違うところで一番デスヨ(o^―o)

西尾さんの中ではもうこの2人は天秤にはかけられないと思うんですよね。でもこの最後の子供だからこその空気の読めなさ!!!クスっとなって終わりました💛

意気地なしのあたな

こちらは整体師と会社員のちょっとキュンなストーリーでした。ヘタレ君から告白するのは良かったですね。
表情豊かでなんだか絵柄を見るだけでも楽しい作品でした。

マッサージ行きたいなぁ~・・・・。

しかしねぇ・・・・整体のマッサージしてくれる人ってこんな若い人いないよね???おじさんばっかりじゃないですか?
でもおじさんはおじさんで力の入れ具合が絶妙だからね!おっさんはおっさんなりの良さがあります。
(全然ストーリーとは関係ない語りですいません(笑))

整体師だと・・・「みのりの手」とか思い出すけど、あんなエロエロじゃない(笑)

こちらは王道な感じだったかな!と思います。

Conclusion

とても王道な心に残るバツイチ子持ちBLだったかなと思います。あとがきの後の3人(遠藤・西尾さん・夏美ちゃん)のカットが掲載されているのですが、あんな風になっているといいなぁ~と思いました。

少しだけテイストは違うけれど、私の好きな『まばたきのあいだ』に似ているところはあったかなと思います。

「二度目のオトコ」の方が西尾さんの葛藤がうまく出てたかな!と思うのですが、2巻あるのでストーリーはまばたきのあいだが読み応えはあるかもしれません。どちらも子持ちな作品ですが、とても読後感いいです。あたたかい気持になります(o^―o)

また興味のあある方は読んでみてください♪

二度目のオトコ
毬田ユズ/KADOKAWA / エンターブレイン

 

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